プールで一時間歩くカロリーについて
プールで一時間歩くカロリーについて調べてみました。消費カロリーばかりに目を向けるのもどうかと思いますが、参考になれば幸いです。
プールでウォーキングする場合のカロリーに関しては、皆が皆いろいろなことを言っています。
難しい消費カロリーの計算
WEBサイトで調べてみると水中ウォーキング(プールウォーキング)の消費カロリーに関しては、さまざまな情報が満ち溢れています。
例えば、30分で68キロカロリー、つまり1時間で136キロカロリーという数字が目に入りました。
しかし、1時間に360キロカロリーという3倍近い数字を示しているサイトもあります。
さらに、70kgの体重の人なら294キロカロリーとの記述も見つかりました。
もっと細かい計算をしているサイトですと1分間で体重1kgで0.096キロカロリーとしている記述もあります。
この場合、体重70kgの人が1時間で403キロカロリーということになります。一番少ない数字と比較すれば3倍です。
なぜいろいろな数字があるのか
どうして、このように数字の違いが生まれているのかというと年齢別、体重別、性別などにより消費カロリーが異なると言う側面があるのではないかと思われます。
さらに、プールウォーキングの場合は歩いた距離、運動の質によってもカロリー消費量は異なることが考えられます。
サイトによっては、キツイ運動を体重60kgの人が行えば567キロカロリー、ややキツイ運動をすれば441キロカロリーとしているところもあります。
キツイとかややキツイという言葉は何となくイメージが出来ますが、具体的にどんな歩き方が「キツイ」のかは人それぞれに感じ方が異なる点が問題です。
運動の質を考えている点は評価できる数字ですが曖昧さはどうしても残ってしまいます。
また、水中ウォーキングの場合には歩いた時間はほぼ正確に測定できますが、歩いた距離の測定は現実には難しいところがあります。
それは、プールの込み具合によっては前の人が進むのを待つことが難しくなりレーンの途中で折り返す事態も頻繁に発生するからです。
さらに、仮に同じ速度、同じ距離を同じ歩き方で実行したとしてもプールの中には計算することが難しい水流の影響があります。
たとえば、前を歩いている人に接近してついていけば水の抵抗は減りますから運動量も少なくて済むので消費カロリーもその分減ると言うことが考えられます。
消費カロリーを知る必要があるのか?
そもそも、果たして自分がプールウォーキングで消費したカロリーを知る必要があるのでしょうか?
単純に、どれくらいの時間歩いてどれ位体重が減ったというデータだけで十分ではないでしょうか?
食事制限を行っている人にとっては、摂取するカロリーをコントロールする意味で運動で消費するカロリーを知っておきたいと言う点は確かにあるのかもしれません。
しかし、それにしても運動で消費するカロリーは個人差がありますから最終的には「自分のデータ」を把握しなけれならず、公にされている数字を代用してもあまり意味がないでしょう。
結局は、「自分の場合」にどれだけどんな運動をどれくらいすれば消費カロリーはだいたいこれ位かなというアバウトな捉えかたでも構わないのではないでしょうか。
歩いた時間と体重の変化と体脂肪率の数字、この3点を押さえておけばプールでのダイエットを管理するには十分ではないのだろうかというのが今の私の結論です。
単純に、「少し食べすぎたかな」と思えば少し余分に歩き、「体重があまり減らないな」と感じたら回数を増やしたりして自分なりのコントロールの目安を掴むようにすれば問題はないのではというのが率直な感想です。
プールで一時間歩くとどれ位痩せるか
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プールで一時間歩くカロリー消費がどれくらいになるのか気にしている人も多いかもしれません。
カロリーの消費量もさることながら、ぶっちゃけ「どれ位痩せられるの?」というのがこの疑問の根本にあると思います。
一時間のプールウォーキングで何キロ痩せられるのかを調べてみました。
早速グラフをご覧ください。これは通算のプールウォーキングの時間と体重の関係をプロットしたものです。
そして、その平均を直線だと仮定して統計学を元にしてラインを引いてみました。
ここでRの2乗で示されている数字はどれ位直線的(1次関数に近い)かを示しています。
Rの2乗が1に近いほど直線性が高いと解釈できますが、この数字が0.96ということはかなり直線だと仮定しても構わないと言う理解で良いと思います。
そして、f(x)で示されている数式がこの直線を意味しています。学校の数学の時間に教わったことを覚えている人も多いでしょう。
この式で注目すべきなのは、xの前についている数字です。およそ-0.094となっています。
これは、「1時間プールでウォーキングすると94g痩せる」と解釈できます。100時間歩けば、9.4kg痩せる計算になるわけです。
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もちろん、実際にはある程度の時間を続ければ直線から外れてくることが予想できます。
700~800時間歩けば体重はゼロになるという意味になる式ですから現実には起こりません。
しかし、100時間以内の狭い範囲ではこの式を近似式ととらえても構わないでしょう。
1時間歩いて94gしか痩せないなんて少なすぎると感じる人も多いでしょう。
しかし、この式は純粋に体重がウォーキングの影響で減っていることを示しているのではありません。
この式の中には、食事・間食で増えていくカロリーも含まれているからです。これを除外すれば純粋にウォーキングで痩せる効果を数値化できるのですがそれは大変難しいことです。
スポーツ科学の専門家ならば可能かもしれませんが、特別な測定方法を持たない素人にはこれが限界です。
また、94gという数字には個人差が大きく含まれています。
先ほど書いたように食事からのカロリー摂取量の他にも運動の期間、体脂肪の燃焼効率、どれほどきつい歩き方をしているのかといった要因が複雑に絡み合っていることでしょう。
また、同じ2時間でも1日に続けて2時間歩くのと30分ずつ4日間で2時間歩くのではその効果が違ってきても不思議ではありません。
基礎代謝量も影響してくるわけです。
厚生労働省では、BMIの理想的な数字を22としています。この状態に到達するには私はどれ位歩けばよいのをこの式から計算してみました。
まず、BMI値22になるには私の場合は体重を64.0kgにする必要があります。
この数字を今回の近似式に当てはめると通算でおよそ105時間歩けば良いと言うことになりました。
目標の数字があると言うことはプールウォーキングを含めて運動することの励みになることは間違いありません。
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皆さんも運動した時間と体重を毎日グラフに書き込んで自分なりの体重の減り具合を掴んでみてはいかがでしょうか。
表計算ソフトを利用して、「分散」のグラフを作ればそれほど難しいことではありません。
計算式の精度を上げるには食事からの摂取カロリーの日々のバラツキをなるべく抑えることと体重を測定するタイミングをできるだけ決まった時刻にすることです。
他の有酸素運動に目を向けると、ジョギングや地上でのウォーキングの場合は速度を一定にすれば、距離=速度×時間という具合に比較的単純化することもできるでしょう。
しかし、プールウォーキングの場合は距離を測定することは事実上難しいのです。
それは、一つのレーンを複数の人が利用して互いに譲り合うことが必要になり、毎往復ごとに50mとか100mといったはっきりとした数字が掴めないことにあります。
更に、地上でのウォーキングの場合は歩き方は決まってきますが、水中でのウォーキングでは景色が変わらない分歩き方をいくつも試してみて気分転換する必要があるためです。
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