50代で急に肥満になった理由

50代で急に肥満になりました。プールウォーキングを始める前の姿はとても直視できるものではありませんでした。

悲惨な状況だったのです。54歳で58kgがたった2年間で75kgになっていたのです。

どうしてこんな事態を招いてしまったのか少しだけ考えてみました。

基礎代謝が下がり始めたら危険!!

加齢とともに太り始める理由のひとつに基礎代謝が下がってきたことが考えられます。

基礎代謝というものは、特別に何も運動せずに安静にしていても消費するエネルギーを意味します。

黙っていても脳や肝臓は活動をしていますし、呼吸もするし心臓も動いています。

骨格筋は文字通り骨格を動かす筋肉ですがこれも生命維持のために使われています。

つまり、基礎代謝量が大きいほど黙っていても使われるカロリーは大きくなるのでその分太りにくいことになります。

しかし、基礎代謝量は年齢を重ねるにつれて徐々に減少してくると言われています。

具体的な基礎代謝量は性別でも違いますし年齢でも違うわけです。基礎代謝量の計算式は次のようなものです。

【基礎代謝量(kcal)】=【基礎代謝基準値】×【体重】

厚生労働省は基礎代謝基準値に関して、性別、年齢別に発表しています。15歳以上については次のようなものになっています。
基礎代謝基準値(kcal/kg/day)

年齢(才) 男性 女性
15~17 27.0 25.3
18~29 24.0 22.1
30~49 22.3 21.7
50~69  21.5 20.7
70以上  21.5 20.7
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50歳以上は固定された数字になっています。これを50代・男性・体重75kgの場合で基礎代謝量を計算してみると次のようになります。

21.5×75=1612.5kcal

最近の体重計には基礎代謝量を表示してくれる機能がありますが、初期設定で年齢を入力しているのでそれに見合った基礎代謝基準値を決めているのでしょう。

問題なのは厚生労働省の発表している基礎代謝基準値が実際には個人個人で変化しているようなケースです。

私が急激に太って一定の体重で高止まりになったのは基礎代謝基準値が大きく変動した可能性があるでしょう。

食生活が変化したと言うわけではありませんから、原因がここにあるかもしれません。

あなたは太り過ぎではありませんか?体重計に乗ってみましょう。

あなたは定期的に体重計で測定をしていますか?肥満であれば減量することは健康上から見て大切なことです。メタボは早死にすることはご存知ですよね。

今時の体重計は体重以外に脂肪率も測定してくれますし、個人データをも元に基礎代謝量やBMIなども自動的に表示します。

国も医療費削減のためには国民に健康になってもらいたがっています。

基礎代謝を増やすと良いのか

一般的にスポーツトレーナーの方は、筋肉を増やすことで基礎代謝量を増やして自然にエネルギー消費するパターンを目指すべきだとよくおっしゃいます。

確かに理屈の上ではこのお話は間違っていないような気がします。確かに正しいのでしょう。

けれども、ここで具体的な数字に置き換えてみると愕然とするような事実が見つかります。

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上の数字のように、私が1キログラム筋肉を増やしたとすると21.5kcal基礎代謝量がアップするということになります。

つまり、仮に5キログラム筋肉を増やしたとすると約105kcal基礎代謝量がアップするということです。

5キログラム筋肉を付けるとなるとそう簡単にはいきません。苦しい思いをしてトレーニングを積まなければ5キログラムも筋肉をつけることはできない話なのです。

では、筋肉を増やさずに同じ効果を得ようとするとどうなるのか考えてみました。

すると、運動をして消費カロリーを100kcal増やすことを検討してみると少しハードな運動ならばたった1日に付き10分間でこのカロリーに達してしまいます(おおよその数字です)。

あるいは、摂取カロリーを1日につき100kcal減らすことでも同じ効果が得られるのではないでしょうか。

ご飯1杯分(140g)=235kcalと言われています。つまり、1日のうち1食だけごはんを半分にすることで容易に100kcal減らすことができるのです。

さて、毎日の摂取カロリーを減らしたり運動量を増やすことと筋肉を5キログラムつけるのとではどちらが容易いでしょう。

苦労に苦労を重ねて筋肉を増やして、尚且つ増えた筋肉量を維持し続けるためにトレーニングを繰り返すのと毎日の小さな我慢とどちらを選ぶかということです。

私の結論としては、毎日10分間だけきつ目のウォーキング時間を増やす方を選びたいです。だって、その方がずっと楽チンだからです。

どう考えても5キログラムの筋肉を増やすことは難しいです。少なくとも私の場合はそうなのです。

この点に関しては私は譲れません。もちろん、筋トレで5キロの筋肉を増やす方を選んでいただいても一向に差し付けありません。

でも、私には到底無理なのです。

メタボの定義と太り過ぎの関係

太り過ぎかどうかのひとつの基準としてはBMIを計算すれば、それで済むと思います。

しかし、太り過ぎ=メタボ(メタボリックシンドローム)というわけではありません。

メタボの判定基準は若干複雑なものになっています。順を追ってお話ししましょう。メタボかどうかの第一関門はお腹周りの寸法です。

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お腹と言っても太った部分とそうでない部分があるでしょうが、基本的にはおへその周りでメジャーで測ります。

お腹が垂れ下がってしまっている場合は、測定位置が違うケースもあります。しかし、そのレベルではもう十分にお腹周りの寸法はメタボを示していることでしょう。

立ってからだの力を抜いた状態で、軽く息を吐いた姿勢での数字です。無理に息を吸い込んでお腹をへこませるのは反則です。

男性であればこの寸法が85cm未満、女性なら90cm未満であれば、この時点であなたはメタボではないと判定されます。

他の項目を考慮する必要はありません。おめでとうございます。

この基準値は内臓脂肪面積が100平方センチメートル未満に相当したものとされています。

身長や体重は全く考慮されず一律にこの数字が第一基準となっていることに疑問を感じないわけではありませんが、一応そう定められています。

CTスキャンなどで内臓脂肪量測定を実施した方が確かなのですが、実際のメタボ健診ではそこまではしないものです。

次に、上記の第一関門をクリアできなかったといってあきらめる必要はありません。少し複雑ですが次のような項目で判断が下せます。

A.HDLコレステロール値が40mg/dL未満、または中性脂肪値が150mg/dl以上

B.最大血圧が130mmHg以上もしくは最小血圧が85mmHg以上

C.空腹時高血糖が110mg/dL以上

A,B,Cのうち2つ以上が当てはまればあなたはメタボと診断されます。1つだけならギリギリセーフです。

1項目だけなら「メタボ予備軍」とも言われますが、今後は治療もしくは栄養管理、運動管理で挽回するチャンスはあるでしょう。

運動にはやはりプールウォーキングをお勧めしたいところですが、他の運動でも継続できるものがあればそれを選びましょう。ダイエットで大切なのは、「継続」というキーワードです。

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