水中ウォーキングのダイエットと心拍数の罠

水中ウォーキングを心拍数で管理してダイエットに結びつけることをひとつの課題としてとらえて、いろいろとデータを集めてきましたがここには罠がありました。今回は私の失敗談を紹介します。

体脂肪と測定環境

これまで、運動した結果のアウトプットとして電子式の体重計(体組成計)の数字を毎日調べてきました。

しかし、この数字には非常に大きな罠があることに最近気が付きました。

オムロン製の体重計を使用していることは以前にも報告しました。これがタニタ製でも同じだと思うのですが、一度測定するとたくさんの項目が表示されます。

体重、体脂肪率、BMI、基礎代謝量、肉体年齢、骨格筋率などなどです。しかし、実際に測定しているのは体重と脂肪の量(体脂肪率)の2つの項目だけです。

その他の項目は、初期設定した身長や年齢を元にして計算されたものか、それらに見合った標準値でしかありません。

中にはメーカーが収集した個別データを元に算出されているものもあります。

ところが、最近になって体脂肪率は測定環境で大きく表示が違ってくることに気が付きました。

体脂肪率が前日よりも5パーセント以上小さくなることが多くなってきたのです。

これは、現実的にはその運動量から考えても実際には起こり得ないと思えるほどの大きな変動です。

そして、少し時間を置くとほぼ妥当と思える数字に変わることも経験しました。

日によっては体脂肪率が測定エラーで表示できないこともありました。

なぜ、このようなことが起こるのか考えてみたところ、測定時点での室温ないしは体重計の電極部分の温度、さもなければ自分の足の裏の温度と深く関連していることが推察できたのです。

体重計の電極部分を身体で温め直してみるとほぼ妥当と思われる体脂肪率が表示できたりします。

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また、ストーブで室温を上げてやっても時間が経過すれば素直な体脂肪率に変わります。

つまるとこと、冬場に入って温度が下がったために体脂肪率は大きく低めに表示されると言うわけです。これは私にとっては大きな衝撃でした。

だって、ダイエットのための運動結果を評価する指標が当てにならない可能性があるということなのですから。

バネ式の体重計ならば起こらない問題がここにあったわけです。

これがわかってからは体重計を温かくした状態で測定することにしましたが、電子式の体重計・体組成計の現状での限界が露見したわけです。

これは推測なのですが、問題なのは気温というよりも足裏と電極面との温度差なのかもしれません。

温度差で微弱電流が流れる際の抵抗値が変わってきているのではと思えます。

水中での心拍数の読み取りエラー

プールの中(水中)で心拍数を測定していると時々、心拍センサーから心拍計に無線(ブルートゥース)で
送られる数字がうまく検知できない現象が以前からありました。

この原因についてはメーカーに問い合わせをしたりして苦戦していたのですが、その原因の一つが無線電波の設定にあることに気が付きました。

非常に簡単に説明するとセンサーから心拍計本体に送られる電波の周波数は2種類あることがわかったのです。

一番最初に設定したのは陸上で使用するための設定だったのですが、この設定のまま20日以上水中でも測定していたのです。このミスは取説を読み直して気が付きました。

そう、確かに最初はその部分もしっかりと読んで理解していたはずなのですが12月に入っていざ水中での測定を開始した時点では頭からすっぽりと抜け落ちていたのです。

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今まで水中で測定していたデータは全く意味を持たない不確かな数字の羅列であったわけです。これは大きなショックです。

1か月近く溜め込んできたデータが無意味になったのです。一から出直しを始めるしかありません。

但し、この部分を修正したところでも電波を全く検出できないことはゼロにはなりませんでした。

この現象が発生する確率は確かに減ったことは事実なのですが、どうしてもうまくできないタイミングがあるのです。

また、完全に電波を検出できないというのではなく検出しても急激に低い値を示す現象は相変わらず起こっています。

これは陸上設定で踏み台昇降してもプールウォーキングしても以前から起きていたものですから単純にブルートゥースの設定の問題ではないことは当然と言えば当然なのです。

以上の2つの出来事は私にとって十分な衝撃です。信頼性の低いこれまでの数字は捨てるしかありません。

また、これまで心拍測定していて思ったことなのですが、長期的な視野に立てば同じ運動量でも心拍数は落ちてくるのではないかという可能性も考えられます。

これを言い出すと何もできなくなるので当面は封印しておきます。

——————————2016.10.17追記—————————

どうやら、運動を繰り返しているうちに最初よりも運動のキツサが違ってくるようです。

運動に身体が慣れてしまうと言うか身体が鍛えられるというかどちらが正しいのかはわかりませんが。

ただ、直感的には運動に身体が慣れるというのが正解のような気がします。一度目は高い心拍数を記録した運動でも2、3回もすれば確実に心拍数は下がります。

この現象は踏み台昇降でも確認できましたし、水中ウォーキングでも確認できました。

2,3回目で心拍数が下がった後にはもう変動の幅が小さくなりますからおそらくは身体が慣れてしまうというのが正解なのでしょう。

さもなければ、1回目は心理的な緊張があってそれで心拍数が高くて運動になれてしまうと緊張がほぐれて心拍数が下がるという可能性もあるのでしょう。

しかし、この現象は心拍数の問題だけには止まらないので仮説としてはあまり信用できません。

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例えば、体重の減り方の傾向も最初はグッと減ったはずの運動を繰り返していても同じように体重が減り続けることはないように思えます。

もし、これが事実だとすると非常に恐ろしいことになります。

長いスパンで見れば運動をきつい方向へ変えていかなければ、体重は維持できないとか心拍数の面で同じ運動量にはならないという話であれば、どんどん運動をきつくしていかなければいけないという話になります。

どんどんと運動をきつくしていく先に待っているものは何なんでしょうか。

最期に待ち受けているのは心臓麻痺による死亡ということになるのではないでしょうか。

あと10年15年は生きていたいと思っていますので本当のところどうすべきなのか困っています。

下手をすればデブのままの方が長生きできるなんて話であれば一生懸命運動することはばかげたことにも思えてきます。

デブで長生きとスリムで短命とどちらが本当に自分の目指しているところなのか自信がなくなってきました。

中学や高校時代に運動部に所属している生徒たちがアサレンという名前のランニングをしているのをよく見ていました。

何を好き好んで朝早くに起きて運動しなくてはいけないのか自分には馬鹿らしいと思っていましたし、あんなこと続けていけるなんて信じられないと思っていました。

でも、今考えると私が思っていたほどアサレンしていた生徒たちは苦痛は感じていなかったのかもしれません。

要するに慣れてしまえば苦痛ではなくなるのではないかと思い始めています。

同じようなことを繰り返し繰り返し実行することを「努力」と呼ぶこともありますが、果たしてそれは本当の努力なのでしょうか。

慣れてしまって苦痛が減った状態というのは惰性でやっていることなので頭も使わず意外に楽なことなのかもしれません。

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それよりも大変なのは、新しく何か別なことを始めることのようにも思えます。この方が遥かに大きなエネルギーが必要な気がします。

「この道何十年」とか言われるベテランの職人さんはそれなりにえらいのかもしれませんが、惰性で続けているのであれば当人はそれこそ当たり前のことで苦痛でも何でもないという感覚なのかもしれません。

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